時空を超える壮大な物語へ。クロノ・トリガー
日本のRPGを代表する作品として必ずと言っていいほど名前が上がる作品、それが「クロノ・トリガー」です。
思い返せば学生時代だった当時、近くの本屋さんで何気なく手に取った、外装なしのスーパーファミコン(以下SFC)ソフトが本作でした。作り込まれたストーリー、斬新なゲームシステム、随所に散りばめられた製作者の遊び心、時間を忘れてプレイしたのを覚えています。
SFCからプレイステーション(以下PS)に移り変ろうとしていた1995年に発売しましたが、本作が発表された当時、業界には激震が走ったそうです。
なんと、ファイナルファンタジーシリーズの「坂口博信」氏、ドラゴンクエストシリーズの「堀井雄二」氏、そして超有名漫画家の「鳥山明」氏がコラボしたドリームプロジェクトで開発された作品だったからです。
これを聞いただけで間違いなく面白い作品なのですが、本作の魅力をピックアップしてご紹介します。
<時空をまたにかける重厚なストーリーと個性豊かな仲間たち>
「クロノ・トリガー」と言えば、主人公クロノの生まれたA.D.1000年のガルディア王国建国千年祭からスタートし、A.D.600年の中世、A.D.2300年の未来、B.C.65000000年の原始、A.D.1999年の世界崩壊、B.C.12000の古代など、時代を超えて旅をし、歴史を改変しながら冒険するのが最大の特徴です。
また、それぞれの時代で仲間になるキャラクターも1人1人が本当に魅力的。
現代に生きる主人公「クロノ」、まっすぐで素直な「マール」、発明家の「ルッカ」、謎の剣士「カエル」(外見もカエル)や、未来で製造されたロボット「ロボ」などなど、プレイされた方なら大きく共感していただけると思いますが、すべてのキャラクターに愛着が湧いて仕方ありませんよね。
A.D.1999年に突如現れた「ラヴォス」によって、自分たちの星が破滅への道を歩むことを知ってしまったクロノ達、星を守ろうと各時代を奔走する王道のストーリー構成となっています。
<一度クリアしただけでは終わらない!?マルチエンディングと強くてニューゲーム>
「ラヴォス」は時の最果てと呼ばれる時代が交差している地点まで物語を進めると、いつでも戦うことができるようになります。1週目のプレイではキャラを育成しないともちろん倒せないのですが、「強くてニューゲーム」というシステムが導入されています。なんと1度物語をクリアすると、各キャラクターの強さを保ったまま2週目を始めることができるのです。
ということは、2週目の時の最果てにたどり着いた時点で「ラヴォス」を撃破することも可能となります。この撃破タイミングによってエンディングが変化するのも大きな特徴の一つ。(ちなみにラスボスなので「ラヴォス」という斬新な名前です!笑)
<追加要素も満載!>
最初にSFCで発売された本作ですが、今ではNintendoDSや、携帯アプリでもリメイクされ、移動中でも手軽に遊ぶことが可能です。SFC版では遊ぶことのできなかった追加要素をご紹介します。
【次元の歪み】
様々な時代が交錯され作り出されたダンジョン。クリアすると時の最果てに変化が訪れるかも…!?
【竜の聖域】
依頼されるクエストを次々とこなして進んでいくダンジョン。最深部に待ち受けるものは一体なんでしょうか。
【次元の闘技場】
モンスターを育成し、闘技場で戦わせることができます。通信機能を用いれば友人との対戦も可能。
プレイして良かったと心から思える作品です。
まだ未プレイの方はこの機会に是非プレイしてみてください。
公式HP